3月の定例会報告

2024年3月17日(日)広島中医薬研究会の3月定例会がRCC文化センターで行われました。

 

講師として専任中医学女性講師の戦冬雲(せんとううん)先生をお招きして、「臨床症例から学ぶ弁証論時のコツ」というテーマで講義をしていただきました。

最初はバルトリン腺炎、バルトリン腺嚢胞(のうほう)については発症機序や症例、そして改善の方法などについて詳しく解説していただきました。

かなり専門的な内容でしたが漢方で改善された症例はけっこうあるようです。

その後は「沙棘フラボノイドの成分について」のテーマで中国での臨床データに基づき、狭心症による不整脈や花粉症対策について解説されました。

沙棘(サージ)はやせた土壌や高地、寒冷地などの厳しい環境で育つ植物で、強い生命力を持ち、「生命の実」「砂漠の人参」と呼ばれています。

その果実は中国で古くから貴重な薬食同源のものとして薬剤や食品として活用されてきましたが、近年はますます注目されています。

最後に星火活絡丹の有効性と経絡について詳しく講義されました。

経絡とは古代中国の医学において、人体の中の気、血、水などといった生きるために必要もの(代謝物質)の通り道として考え出されたものであると定義され、鍼灸やツボでは主流になりますが、漢方薬の使い方にも深く関係しております。

 

 

ところで今年も花粉が飛散する季節がやってきましたが、花粉症の目のかゆみでお悩みの方は是非、広島中医薬研究会の会員店にご相談下さい。(早く楽になる方法があります)

 

定例会の後は、9月8日(日)13:00~広島国際会議場にて広島中医薬研究会主催の消費者講演会について役員会議を行いました。

「心身の疲れを漢方で解消」や「血虚の改善」などがテーマとなっておりますので、詳しく決まり次第、皆様にお知らせいたします。

2月の定例会報告

2024年2月18日(日)広島中医薬研究会の2月定例会がRCC文化センターで行われました。

今年度最初の定例会でしたので、予算や年間行事を決める総会が行われ、今年も9月8日(日)13:00~広島国際会議場にて広島中医薬研究会主催の消費者講演会を開催することも決定致しましたのでご期待下さい。

講演のテーマはまた報告致します。

 

さて今回の定例会のテーマですが「論文から学ぶ循環器系における亀甲製剤の効果、婦人科炎症の総合対策」として女性講師の張立也(ちょう りつや)先生に講義をしていただきました。

論文の専門的で深い内容でしたが、健康長寿のキーワードとして「心」を中心に「肝、脾、肺、腎」の五臓の血流と機能が重要で活血化瘀(血流改善、血管の保護、抗凝固等の血管、血液をきれいにしていく事)で循環器系の疾患がしっかり予防できるということになります。

脳梗塞や心筋梗塞は自覚症状を感じにくいサイレントキラーですが、単に血液サラサラにするだけでなく、人それぞれ体質に合った方法の「活血化瘀」が大切になりますので、気になる方は是非、お近くの会員店のお店に血流測定などお気軽に相談に行ってみて下さい。

婦人炎症の総合対策としては子宮内膜炎子宮内膜症の対処方法について学びました。

内膜症は、はっきりとした原因が未だ解明されていない難しい症状ですが「解毒活血」「除熱湿熱」を中心に状態に合わせて中成薬を使い分けることが大切です。

特に粘膜の炎症に対する五涼華は期待ができると言われていました。

不妊、不育で悩まれていらっしゃる方も多いとは思いますが、症状の治療だけでなく亀甲製剤を使った「補血、補腎」などで妊娠しやすい体作りもとても重要な事と思います。

 

新商品の情報になりますが「経絡を通し、風の邪気を熄す」つまり、流れが悪くておきている関節痛や腰痛でお悩みの方にお勧めの星火活絡丹という商品が近々発売されますので、ご案内いたしました。

 

定例会の後は、役員同士で今年最初の懇親会を行いました。

お昼に飲むビールは格別ですが、少し酔いがまわりやすいので晶三仙木鶏丹で楽しくいただくことができました。

 

【新興感染症の中医学対応】についてZOOM定例会を行いました。

今回の定例会は【新興感染症の中医学対応】について、劉伶先生をお招きしZOOMで講義をしていただきました。

この20年間に新しく認識された感染症【新興感染症】について、現在わかっていることや、中医学的にみた対応の仕方、後遺症や症例についてわかりやすく解説していただきました。また店頭での説明についてのアドバイスや、実践的な内容も多数ふれていただき、大変参考になる定例会でした。