4月の定例会

2025年4月20日(日)広島中医薬研究会の4月定例会がRCC文化センターで行われました。講師は劉伶(りゅうれい)先生で、テーマは「免疫と補腎活血」でした。

まず、中医学における「免疫」の概念をおさらいしました。人体が持つ生命力や抵抗力のことを中医学では正気(せいき)といいます。漢方薬で五臓六腑の機能のバランスを整え、正気を強めていくことにより、免疫力を高めていきます。邪(じゃ)を追い出す力を上げるという考え方です。

大気中のウイルスや花粉が、呼吸により鼻やのどから侵入するときも、免疫力が十分にあれば、容易に体内に入ってくることはなく、健康が保たれます。

 

免疫力が低下する要因は、五臓六腑のバランスの乱れ、気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)・精(せい)の不足や停滞などが関係してくるので、小さな不調を感じたら生活習慣を見直したり、漢方薬をうまく取り入れて正気を強めることが大切です。

 

後半は具体的な、免疫に関連する疾患の症例から勉強しました。免疫と聞くと風邪や花粉症が真っ先に浮かぶと思いますが、逆に過剰な免疫反応が原因になる病気もたくさんあります。不妊症や流産、喘息、リウマチ、潰瘍性大腸炎の症例もありました。

 

個人的には、長年、潰瘍性大腸炎を患っている方の腸の傷を治すのに衛益顆粒(えいえきかりゅう)を使った症例が勉強になりました。漢方薬は本当にいろいろな使い方ができておもしろいなぁと思います。(写真2枚目の衛益顆粒は現在の価格は9900円です🙇‍♀️)

 

連休で疲労や食べ過ぎが続いた方、働きすぎで運動不足の方、気温差もまだしっかりあるので養生して、5月も頑張りましょう🌳昼間はとても気持ちがいいのでお出かけしたくなりますね。お気軽に会員店にもおしゃべりに来てください😊

 

5月は定例会後に会員資格更新試験と、カープ懇親会があります🍻😊合格して飲みましょう🎊

3月の定例会

3月の定例会は16日(日)にリモートで行われました。

前半は東海中医薬研究会に在籍されている「よいち漢方薬局」の小林洋一先生に「認知症における活血と補腎の検討」という内容で現代医学の認知症の基本的な考え方について詳しく講義されました。

 

物忘れと認知症の違いや、認知症のほとんどを占める三大認知症(アルツハイマー型、レビュー小体型、血管性)を説明され、アルツハイマーが50%を占めることがわかりました。

また、高血糖が続くと認知症の増悪因子であるアミロイドβを分解、排出しにくくなるためアルツハイマー病のリスクが上がるなど内容が深いので、しっかり復習することが大切だと感じました。

後半は日本中医薬研究会、中医学選任講師の秋本住媛先生に[認知症の予防と治療における「活血と補腎」の役割]というテーマで講義をしていただきました。

 

中医学的な考えで活血(血管力をつけ血液をきれいに流れるようにする)や補腎(老化で弱っている腎を補う)でかなり違った結果になることがわかりました。

瘀血(血流が悪い事)に対して活血作用のある丹参の脳における抗酸化、抗老化作用の原理や微小循環の改善など、かなり専門的に説明されました。

その他、人の体質に合わせて補腎薬の使い方など中医学的にもかなり深い内容でしたが、早いうちから対処すると認知症は防げる病ではないかと感じました。

認知症になるのではないかと不安な方や、最近物忘れがひどくなっている方は広島中医薬研究会の会員店に是非ご相談下さい。

 

総会・定例会を行いました

2月16日(日)、RCC文化センターで新年度総会と定例会を行いました。

 

定例会の講師は日本中医薬研究会専任講師の柯愛君(かあいくん、女性講師)先生で、テーマは「婦宝当帰膠の効能効果、店頭応用、Q&Aについて」でした。

 

皆さんおなじみの婦宝当帰膠は当帰を中心に、阿膠、地黄、芍薬、黄耆、党参、茯苓、川芎、甘草などが配合され、養血(血の質を改善する)・補血(血液の量を増やす)活血(血液の循環を改善)作用のある飲みやすい液状の漢方薬です。

 

特に70%を占める当帰には補血、活血、滋潤(肌、髪、腸を潤す)、調経(月経を整える)などの作用があり、良質なゼラチン(コラーゲン)を含む阿膠は安胎作用に優れていると言われています。

 

「キレイで健やかな一生を送るために」をテーマにまとめますと、補血・補気(血液と気を補う)、温宮・温体(子宮や体を温める)、潤膚・潤腸(皮膚と腸を潤す)、美容・美髪(お肌や髪を美しくする)、そして心と体を楽にするという事が期待できます。

 

また、応用として子宝相談、老人性皮膚掻痒症、自律神経の失調やうつなど元気な血液を作るための基本として、幅広く使うことができます。

 

定例会の講師は日本中医薬研究会専任講師の柯愛君(かあいくん、女性講師)先生で、テーマは「婦宝当帰膠の効能効果、店頭応用、Q&Aについて」でした。

 

皆さんおなじみの婦宝当帰膠は当帰を中心に、阿膠、地黄、芍薬、黄耆、党参、茯苓、川芎、甘草などが配合され、養血(血の質を改善する)・補血(血液の量を増やす)活血(血液の循環を改善)作用のある飲みやすい液状の漢方薬です。

 

特に70%を占める当帰には補血、活血、滋潤(肌、髪、腸を潤す)、調経(月経を整える)などの作用があり、良質なゼラチン(コラーゲン)を含む阿膠は安胎作用に優れていると言われています。

 

「キレイで健やかな一生を送るために」をテーマにまとめますと、補血・補気(血液と気を補う)、温宮・温体(子宮や体を温める)、潤膚・潤腸(皮膚と腸を潤す)、美容・美髪(お肌や髪を美しくする)、そして心と体を楽にするという事が期待できます。

 

また、応用として子宝相談、老人性皮膚掻痒症、自律神経の失調やうつなど元気な血液を作るための基本として、幅広く使うことができます。

 

婦宝当帰膠は家族も愛用していますし、長年お世話になっていますが、今回の講義で改めて良さを再確認できたかなと思います。

 

胃腸が弱い方の飲み方や、体質に合わない方もいらっしゃいますので、試してみたい方は広島中医薬研究会のお店でじっくり相談してご購入下さい。

 

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定例会の後は、広島駅前JPビルディングのカープ鳥にて、広島中医薬研究会、役員の新年会を行いました。

 

各選手が焼き鳥になっていて、秋山選手のしそ巻が個人的には美味しかったです。

 

集まって食事をするのは忘年会以来でしたが、久々に皆さん楽しく歓談することができ楽しい時間を過ごせました。

10月定例会の報告

10月の定例会はリモートでzoomの勉強会を行いました。

最初は婦人科における補腎活血(ほじんかっけつ)というテーマで、中医学講師の劉玲(りゅうれい)先生に講義をしていただきました。

腎虚瘀血(腎の力が衰え、血流が悪い状態)は特に卵巣血流減少と卵巣の老化などがおこりやすくなり、生理痛や生理不順、不妊になりやすくなります。

そこで卵巣機能の改善、卵巣の質を高める、月経周期の改善、肺移植率を高める補腎薬の役割について学びました。

また、卵巣の血流を改善する、子宮内膜、子宮筋層の血流を改善する、生理痛、血塊、頭痛、肩こり、PMS(月経前症候群)などの自覚症状を改善する活血薬の役割についても詳しく学びました。

35才を過ぎると機能低下が進むので、しっかりと補腎活血をしていくことが大切になります。

二人目の講師は日本中医薬研究会専任講師の鄒大同(すうだいどう)先生に「狭心症における活血と補腎」というテーマで講義をしていただきました。

最初は瘀血の症状や身体所見について詳しく解説していただき、狭心症の病理や症状に対しての活血や補腎の方法などを詳しく講義していただきました。

改めて、活血という方法で血流を良くして予防していく事の重要性を学べたと思います。

もし、お悩みの方がいらっしゃいましたら、広島中医薬研究のお店に是非ご相談下さい。

 

消費者講演会の後、打ち上げ懇親会をしました

先日9月8日(日)広島中医薬研究会主催の消費者講演会の後、広島市内で懇親会を行いました。

講師を務められた陳志清先生(イスクラ社長)と松本比菜先生も参加され、その他多くの会員店の先生も参加されました。

特に陳先生は6年間住んでいらっしゃったのもあり、久しぶりの広島だったので懐かしい話で盛り上がっておられました。

とても暑い日だったせいか、ビールが美味しく皆さんも楽しく歓談されていました。

お陰様で消費者講演会は多くの人にご来場いただき、盛会に終える事ができましたので、充実感があったと思います。

消費者講演会を開催しました

先日9月8日(日)広島中医薬研究会主催の中医学健康セミナーを広島国際会議場にて開催いたしました。

 

おかげさまで今回は申し込みの方が多く、会場に200名以上の方が来られました。

 

第1部は札幌で「まつもと漢方堂」を経営されている中医学講師の松本比菜【まつもとひさ】先生に講演していただきました。

 

2年前も講演していただきましたが、今回のテーマは「脳疲労の怖い真実と、誰にでもできる解消法」で中医学の知識を応用した内容でした。脳疲労の原因はスマホなどのデジタル機器の見過ぎや「血虚【けっきょ】」(血液が不足傾向)などがあり、それに合った養生法と「補血【ほけつ】」(血液と補う事)が大切な事だと話されました。

 

第2部はイスクラ産業の社長で中医学講師の陳志清【ちんしせい】先生に「元気が出る養生法のポイント:活血と補腎」というテーマで講演していただきました。

 

陳先生は南京中医薬大学を卒業後、中医師(中国の伝統医学である中医学を実践する医師)の免許を取得され、2002年に広島大学大学院で薬学博士の学位を取得されました。

 

広島には6年住んでおられたので、第二の故郷ということで、この講演で広島に来られることを楽しみにされていました。

 

「活血」とは血液をサラサラするイメージが強いと思いますが、血管力をつけ、血液全体の流れを良くしていくという意味になります。中医学には『「瘀血」は万病の元』という言葉があり、血液の流れが悪いと循環器系疾患のリスクが上がるので、「活血」によって予防していこうという考えが大切です。

 

「補腎」については腎の衰えからくる腰痛、耳鳴り、物忘れ、頻尿、骨粗鬆症、視力性欲低下など老化からくる症状に対して、腎を補うことの大切さについてわかりやすく説明されました。

 

なじみのない方には少し難しい部分もあったかと思いますが、みなさま真剣に聞いてくださっていたように感じました。

 

第3部はお楽しみ抽選会で、私(柳父研一)がカープのユニフォームを着て、お土産の商品について説明のあと、抽選を行いました。今回はたくさんに方に来ていただきましたが、「来てよかった」「勉強になったので相談に行ってみよう」というお客様の声を聞き、充実した講演会ができたと思っております。ご参加いただいた皆様、スタッフに心より感謝申し上げたいと思います。

「第15回 中医学健康セミナー」は定員に達したため募集を締め切りました。

9 月 8日(日)に開催予定の「第15回 中医学健康セミナー」につきまして、
おかげさまで、定員に達しましたため、予約受付を締め切らせていただきました。
この度は、当セミナーに多数のお申し込みをいただき、誠にありがとうございます。

ご予約を検討いただいていた皆様には、大変申し訳ございませんが、
次回の第16回セミナー開催時には、ぜひお早めにお申し込みいただければ幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

6月の定例会と親睦会

6月の定例会は午前中zoomの勉強会を行いました。

「なぜ、冠元顆粒が人々の健康づくりに必要なのか」というテーマで岡山中医薬研究会の緋田哲治先生と中医学講師の張立也先生の講義を勉強しました。

午後からは親睦会を兼ねたカープ観戦会を行いました。

週末で大人数のマツダスタジアムのチケットは入手が難しかったため、パブリックビューイング形式でシェラトングランドホテルの一室を借りて、食事をしながら中継をみんなで観戦しました。

最初は雨予報だったので中止になるか、途中で終わるかヒヤヒヤしましたが、何とかコールドにもならずロッテに勝鯉できて良かったと思います。

ホテルのスタッフの方の対応も良く、食べ物も美味しく皆さん楽しいひと時を過ごされて良かったと思います。

「第15回 中医学健康セミナー」を開催します!

広島中医薬研究会主催の「第15回 中医学健康セミナー」を、9月8日(日)に開催いたします。

≪心身の疲れを漢方の知恵で解決しましょう≫

中医学講師の松本比菜先生、イスクラ産業代表取締役社長の陳志清先生をお迎えし、疲れたときに起きやすい心身の不調と「脳疲労」についてと、漢方でできる対処方法についてお話をします。

たくさんのご来場をお待ちしております!

日時:9 月 8日(日)13:30~16:15 頃

■開催方法
来場型での開催
広島国際会議場 会議運営事務室 定員 150 名(来場特典有り)
※入場無料・広島県在住の方限定

※※9/2時点※※

※おかげさまで、定員に達しましたため、予約受付を締め切らせていただきました。
この度は、当セミナーに多数のお申し込みをいただき、誠にありがとうございます。※

 

>>お近くの加盟店はこちらから

 

<個人情報の取り扱いについて>
お申込みに際してご記入いただいた個人情報は入場券の発送等にのみ利用いたします。ご本人の承諾なく第三者に開示・提供することは一切ございません。

 

5月の定例会報告

2024年5月19日(日)広島中医薬研究会の5月定例会がRCC文化センターで行われました。

 

講師として日本中医薬研究会 学術委員長の佐田義尚先生をお招きして、「かゆみに対する補腎薬の店頭応用」というテーマで講義をしていただきました。

今回は『補腎薬』を用いることに焦点をあて、アトピーや紅皮症のような、先天的・慢性的なかゆみの原因や対応、症例などについてお話をしていただきました。

慢性的なかゆみが起こる背景には、五臓の腎の衰え『腎虚:じんきょ』が関与しているとのこと。

そのような場合に、どんな補腎薬を用いれば良いのか学ぶことができました。

 

<補腎薬の一例>

  • 星火亀鹿仙

 

  • 参馬補腎丸

 

↑補腎薬には、いくつか種類があり、体質や症状に合わせて選ぶことで、はじめて効果が現れます。

アトピーなどの慢性的なかゆみに、どんな漢方薬を飲めば良いのか、お悩みの方は、パンダマークの広島中医薬研究会 会員店まで、お気軽にご相談ください。