「補腎」の定例勉強会と「カープ観戦」の懇親会を開催しました。

今月は、前回の定例勉強会に引き続き、中医学講師の仝選甫(とん せんぽ)先生をお招きして、「補腎の意義と補腎薬」といった内容で、定例勉強会を開催しました。

西洋医学での「腎臓」と、中医学で考える「腎」の概念には少し違いがあります。
西洋医学での腎臓の働きは、老廃物の除去、血圧の調節、血液の産生を促す、強い骨を維持する、体液量を調節する、といったことが挙げられます。
中医学では、これらの機能にとどまらず、もっと広く、全身の健康や老化に係る様々な働きがあると考えています。
中医学の「腎」の働きは、生命活動を維持するエネルギー源「精」を貯蔵して、様々な老化現象を抑えること、体内の水分をコントロールすること、肺をサポートして酸素を体内に深く吸い込むこと、骨・歯・脳・髪を育むこと、耳や尿道・肛門の機能維持をすること、といった働きがあると考えています。

「腎」の働きが弱ってきたときに、これを補ってあげることを「補腎」と言い、
補腎のできる中成薬を「補腎薬」と呼びます。
中医薬研究会では、実に数多くの「補腎薬」を取り扱っています。
火照りタイプには「瀉火補腎薬」、カサカサタイプには「八仙丸」、目がショボショボする方には「杞菊地黄丸」、耳鳴りが出てきた方には「耳鳴丸」、不眠傾向の方には「天王補心丹」、喘息などの呼吸器の弱い方には「双料参茸丸」、貧血傾向の方には「参茸補血丸」、冷え頻尿の方には「参馬補腎丸」、関節痛のある方には「独歩顆粒」、疲れやすい方に「亀鹿仙」など。
本日の定例勉強会では、これらの「補腎薬」について、症例も交えながら分かりやすく教えて頂きました。

 

また、この定例会の後、年に1回の懇親会ということで、今年も「カープ観戦」に行ってきました。

本日の試合は、交流戦の最終戦「カープVSホークス」。
勝ったチームが交流戦優勝!ということで、皆で気合を入れて声援を送って来ました。

試合結果は、残念ながら完敗に終わっていましたが、
ビールを飲みながらの野球観戦はとても楽しいものでした。
また、来年もチケットがとれれば皆さんで楽しく観戦したいと思います。

【定例勉強会 出席店】
古林漢方薬局、フタバ漢方薬局、広貫堂Aコープ瀬野店、ヘルシータウンジョイ薬局、大竹ヘルシー薬局(3名)、福井薬局、今岡薬局、東宝薬局牛田店、サン薬局(2名)、くすりのあきてんしん堂、広貫堂ファミリー薬局、ムラオカ薬局、やなぶ養神堂薬局