「自律神経失調症、うつ、パニック、不眠」についての定例勉強会を開催しました

今月は、中医学講師の秋本佳愛先生をお招きして「自律神経失調症、うつ、パニック、不眠」についての
定例勉強会を開催しました。

自律神経失調症、うつ、パニックはいずれも精神神経系の不調になりますが、
これらの疾患には共通して「睡眠の質が悪い」ということが言えます。
精神的な不調を訴える方には、下記のような不眠症状がよく見られます。
「なかなか寝つけない、朝起きるのがつらい、怖い夢をよく見る、金縛りにあう、
夜中に目が覚める、朝の早いうちに目が覚める、日中ぼーっとする・・・。」
「質の良い睡眠」をとることが、これらの疾患の症状を改善するためには大切です。
そこで、本日の講義では、特に不眠を中心に中医学の対応をお話いただきました。

中医学では、不眠に至った原因を細かく分析、分類します。
大雑把に分類してみると、イライラカッカを伴う寝つきの悪い不眠は「肝鬱化火」、
疲れやすく食欲も少なく眠りが浅い不眠は「心脾両虚」、
日頃から食べ過ぎ飲みすぎがあり、夢が多くてすぐ目の覚める不眠は「痰熱内擾」、
手足が冷たすぎてなかなか寝付けない不眠は「腎陽虚」
などといった具合に分けられます。
その他にも、よく見られる証には「心腎不交」、「胃気不和」、「心胆血虚」、「肝陰血虚」
といったものもあります。
それに対応する中成薬も数多く揃っており、それぞれの体質にあった中成薬で
質の良い睡眠が得られるように不眠を改善していくことができます。
西洋医学での不眠への対応となると、神経の活動を押さえつける作用を持つ
睡眠薬を使って、睡眠薬を何時間効かせるか?という発想での対応が中心となり、
質の良い睡眠はあまり期待できません。
精神的な不調でお悩みの方がおられたら、不眠の原因とじっくりと向き合って
中成薬で質の良い睡眠を目指してみませんか?
是非、店頭でご相談ください。

定例勉強会の後には、1年に1回実施させる「会員資格試験」が行われました。
中医薬研究会では、会員規則にて「日夜、中医学の習熟に努める」と定められており、
その習熟度をはかるために、会員資格試験が課せられています。
点数が低い場合には、資格のはく奪となってしまう厳しい試験です。
結果は、今月の受験者は、見事、無事全員合格でした。

会員一同、今後とも、ますます中医学の研鑽に努めていきたいと思います。
是非、お近くのお店でご相談ください。

【定例勉強会 出席店】
くすりのアイカタ、今岡薬局、小林漢方駅前店、くすりのひらた宮浦店、くすりのひらた本店、サン薬局、やなぶ養神堂薬局、漢方なつめ、東宝薬局本通店、東宝薬局牛田店、くすりのあきてんしん堂、古林漢方薬局、福井薬局、ムラオカ薬局、エイコー堂薬局翠店、くすりの石田一貫堂、三条薬局、ヘルシータウンジョイ薬局、フタバ漢方薬局、広貫堂Aコープ瀬野店、大竹ヘルシー薬局、まえのぶ薬局、薬局アップルファーマシー