3月15日(日)にZoomにて定例会が開催されました。
今回は3月1日に実施された講義の録画視聴となりました。
前半は、日本中医薬研究会選任講師の四方聡(よも さとし)先生による
「物忘れ・認知症の予防ケアにおける中医学の補腎健脾の役割と解析」というテーマの講義でした。

講義ではまず、認知症の診断基準やそれに伴う機能障害、軽度認知障害(MCI)について解説があり、その後、中国古典の視点から「腎」と「脾」が認知機能にどのように関わるかについて説明されました。
中医学における「脾」は胃腸全体の働きを指し、脾が弱ることで「思・憂・愁・慮」といったネガティブな感情が生じやすくなり、結果として「記憶・思考・感情」といった脳機能に影響を及ぼすことが示されました。
後半は、日本中医薬研究会選任講師の秋本住媛(あきもと よしえ)先生による
「認知症の予防と治療における中医学の活血化瘀の役割と解析」というテーマの講義でした。

認知症発症の仮説についての解説に続き、活血補腎(かっけつほじん)の効能やそのエビデンスについて紹介されました。特に、活血薬(瘀血を改善する生薬)である丹参の抗酸化作用や抗老化作用について、詳しい説明がありました。
認知症の改善・予防にはさまざまなアプローチがありますが、今回の講義は非常に奥深く、中医学の持つ可能性について改めて希望を感じる内容となりました。
