第16回中医学健康セミナーを開催しました

9月28日(日)広島中医薬研究会主催の「第16回 中医学健康セミナー」が広島国際会議場にて盛大に開催されました。

今年は「漢方と禅に学ぶ健康の話」が全体のテーマでした。ありがたいことに今年も申し込みの方が非常に多く、会場にはスタッフを含め約230名の方が来られました。

 

第一部では、大阪府高槻市で「木の実薬局」を経営されている、薬剤師で国際中医専門員の川村忠明先生にご講演いただきました。

テーマは「カラダの老化スイッチをオフにしよう」。活き活きと生活を送るためのカギは何か――「補う」か「取り去る」かという、東洋医学におけるバランスについてお話しされました。

お話の中で、「サビる」とは酸化、「焦げる」とは糖化のことを指し、体に不要なものを取り除くために血液を巡らせる「活血(かっけつ)」作用に優れている丹参(たんじん)について触れられました。丹参の入った「冠元顆粒」には、酸化や糖化を防ぐ働きがあることが研究で明らかになっているそうです。

また「補う」ことについては、現代人は若者を含め歩く機会が減り、太陽を浴びず、夜更かしや食品添加物の影響などによって腎(じん)が弱っているため、「補腎(ほじん)」の重要性についても説明されました。

 

第二部では、「禅に学ぶ心と身体のととのい」というテーマで、曹洞宗八屋山普門寺の住職であり、公認心理師・臨床心理士でもある吉村昇洋先生にご講演いただきました。

吉村先生はRCC中国放送『イマなまっ!』(現在の『イマナマ!』)に出演されていたことがあり、分かりやすく親しみやすいお話が印象的でした。講演の冒頭ではまず会場の皆さんに瞑想の方法を紹介されました。

会場が4~5分ほど静寂に包まれた後、ストレス軽減のために重要な「マインドフルネス」、すなわち「今この瞬間の心持ちでいっぱいにすること」の大切さについてお話しされました。

特に、悩みや苦しみを抱えている方は、過去にとらわれたり未来を心配したりする傾向が強くなります。そうしたときに必要なのは、①ネガティブな思考と距離を取るスキル、②メタ認知(考え事をしている自分を客観的に眺めること)です。

苦しい状況から一歩離れて自分を眺め、ジャッジせずに客観視することこそが、ストレスや不安を和らげる方法であると強調されました。

 

 

第3部はお楽しみ抽選会でした。筆者である私(柳父研一)がカープのユニフォームを着て登場し、お土産の商品をご紹介したあと、抽選を行いました。

今回も多くの方にご参加いただき、「来てよかった」「勉強になったので相談に行ってみよう」といったお客様の声をいただくことができ、充実した講演会になったと感じております。

ご参加いただいた皆様、運営を支えてくださったスタッフの方々、そして貴重なお話をしてくださった講師の先生方に、心より感謝申し上げます。

 

また今年はセミナーのお土産としてイスクラ産業の板藍茶と板藍のど飴をお配りしました。どちらも原料は「板藍根(ばんらんこん)」と呼ばれるアブラナ科ホソバタイセイの根で、古くから中国で健康維持のために用いられてきた生薬です。これからの季節、のどに違和感があるときや人混みへの外出時に、飲んでみてくださいね。

冠元顆粒のサンプル引換券や抽選の当たり券も、期限がありますので、是非お早めに会員店までお持ちくださいませ。

寒暖差の大きい時期ですので、皆さまどうぞお体に気をつけてお過ごしください。