3月の定例会は16日(日)にリモートで行われました。
前半は東海中医薬研究会に在籍されている「よいち漢方薬局」の小林洋一先生に「認知症における活血と補腎の検討」という内容で現代医学の認知症の基本的な考え方について詳しく講義されました。
物忘れと認知症の違いや、認知症のほとんどを占める三大認知症(アルツハイマー型、レビュー小体型、血管性)を説明され、アルツハイマーが50%を占めることがわかりました。
また、高血糖が続くと認知症の増悪因子であるアミロイドβを分解、排出しにくくなるためアルツハイマー病のリスクが上がるなど内容が深いので、しっかり復習することが大切だと感じました。
後半は日本中医薬研究会、中医学選任講師の秋本住媛先生に[認知症の予防と治療における「活血と補腎」の役割]というテーマで講義をしていただきました。
中医学的な考えで活血(血管力をつけ血液をきれいに流れるようにする)や補腎(老化で弱っている腎を補う)でかなり違った結果になることがわかりました。
瘀血(血流が悪い事)に対して活血作用のある丹参の脳における抗酸化、抗老化作用の原理や微小循環の改善など、かなり専門的に説明されました。
その他、人の体質に合わせて補腎薬の使い方など中医学的にもかなり深い内容でしたが、早いうちから対処すると認知症は防げる病ではないかと感じました。
認知症になるのではないかと不安な方や、最近物忘れがひどくなっている方は広島中医薬研究会の会員店に是非ご相談下さい。